今週ご紹介致しますのは、納品となりましたガレージキットの作例になります。

先週、先々週に続き、SAKAKI WORK Shopさんのキットをご紹介致します。今週はスタート時に選択可能な初期艦とも呼ばれる５人の艦娘の一人、吹雪型駆逐艦五番艦、叢雲をご紹介致します。勝気で提督にも食って掛かるような娘ですが、バレンタインなどには拾いものだとバレバレのウソをつきながらチョコをくれる、素直になれないツンデレ気味な艦です。

今回は製作、というよりも納品にかなりの気を使いました。写真をご覧頂ければお分かりかと思いますが、手に持ったマストと、足の先から出ている波のエフェクト、この細い２点で体全体を支えるというアンバランスな設計となっています。重心も上に上がり、輸送中に大きな揺れや衝撃が加われば破損は免れません。そのため今回はお客様に、背面の艤装のアームを外した状態でお送りさせて頂き、接続をお願いすることと致しました。

ダボとピンを打ち、はめ込むだけで繋がるように構成、ある程度の抵抗を持たせて接着をせずともポーズを保持できる状態でしたが、長期間の展示に備えて接着をお願いする形と致しました。

敵の駆逐イ級にマストを突き立てながらも、既に別の標的に狙いを定めて魚雷発射管を構える。戦場の一瞬を形にした躍動感あふれる作品です。